ニコニコっぽいテキストを表示するティラノスクリプトプラグイン
概要
現代もののゲームをやるとニコニコ動画的なサイトが登場することがあります。
ティラノスクリプトでもそういった表現を可能にするプラグインを作成しました。
プラグインの仕様、雰囲気は下記動画参照です。
プラグインダウンロードと設置
ダウンロードして解凍してできたnicoText
フォルダをティラノスクリプトのdata/others/plugin
フォルダに配置します。
first.ksファイルにプラグイン読み込みタグを追加します。デフォルトのコメントがある行の下辺りに追加すると良いと思います。以下のような感じです。
;ゲームで必ず必要な初期化処理はこのファイルに記述するのがオススメ
[plugin name=nicoText]
フォルダに含まれているsample.ks は記述例です。参考にしてください。
[nicoSetting] 初期化
表示する領域を設定します。必ずこのタグを一度呼び出す必要があります。
2度呼び出すと古い方を削除して新しく作り直されます。
パラメータ | 必須 | 解説 |
---|---|---|
layer | ○ | 表示対象のレイヤを指定します |
x | ○ | 領域の左端位置を指定します |
y | ○ | 領域の上端位置を指定します |
width | ○ | 領域の幅を指定します |
height | ○ | 領域の高さを指定します |
fontSize | × | 流れる文字のフォントサイズを指定します。(デフォルトは24) |
fontFace | × | 流れる文字のフォントを指定します。fontタグのfaceパラメータと同じ指定方法 |
displayTime | × | 流れる文字の表示時間をミリ秒で指定します。(デフォルトは5000) |
border | × | trueを指定すると領域の外枠を表示します。デバッグ時にわかりやすくなります |
サンプルコード
;最低限
[nicoSetting layer=1 x=100 y=100 width=600 height=300]
;全部指定
[nicoSetting layer=1 x=100 y=100 width=600 height=300 fontSize=50 fontFace="メイリオ" displayTime=3000 border=true ]
[nicoText] テキストの表示
テキストを1つ流します。
パラメータ | 必須 | 解説 |
---|---|---|
text | ○ | 表示する文字列を指定します |
pos | × | 表示位置です。naka ue shitaのどれかを指定します。(デフォルトはnaka) |
color | × | 文字の色です。white black red blue orange green pink cyan purple yellowのどれかを指定します。(デフォルトはwhite) |
size | × | 文字サイズです。 s m b のどれかを指定します。(デフォルトはm) |
delay | × | 表示されるまでのディレイをミリ秒で指定します。(デフォルトは100) |
サンプルコード
;最低限
[nicoText text="あいうえお!"]
;全部指定
[nicoText text="あいうえお!" pos=ue color=blue size=s delay=3000]
[nicoRemove] 領域削除
いらなくなった領域を削除します
パラメータ | 必須 | 解説 |
---|---|---|
指定できるパラメータはありません |
サンプルコード
[nicoRemove]
[nicoAdlib] アドリブ追加
メッセージウィンドウのクリック待ちなどが生じるとテキストがすべて流れてしまい、何も表示されなくなってしまいます。
そこで、あらかじめテキストを登録しておくことによって、いつまでもメッセージが流れ続けるようにできます。
ここで追加したテキストは画面にメッセージがなくなると、自動的にランダムに流れるようになります。
これをアドリブと呼ぶことにします。
パラメータ | 必須 | 解説 |
---|---|---|
text | ○ | 表示する文字列を指定します |
pos | × | 表示位置です。naka ue shitaのどれかを指定します。(デフォルトはnaka) |
color | × | 文字の色です。white black red blue orange green pink cyan purple yellowのどれかを指定します。(デフォルトはwhite) |
size | × | 文字サイズです。 s m b のどれかを指定します。(デフォルトはm) |
サンプルコード
;最低限
[nicoAdlib text="アドリブテキスト"]
;全部指定
[nicoAdlib text="アドリブだよ" color="cyan" size=b]
[nicoAdlibSetting] アドリブ設定
アドリブの設定ができます。
minDelayとmaxDelayの間のランダム値がテキスト間のディレイとして設定されます。
パラメータ | 必須 | 解説 |
---|---|---|
minDelay | × | ディレイの最小値。(デフォルトは100) |
maxDelay | × | ディレイの最大値。(デフォルトは200) |
start | × | 表示されているテキストが何個以下になったときアドリブを開始するか。(デフォルトは0) |
clear | × | trueを指定すると、貯めたアドリブをクリアします |
サンプルコード
;設定
[nicoAdlibSetting minDelay=1000 maxDelay=2000 start=5]
;クリア
[nicoAdlibSetting clear=true]
ダウンロード先
こちら
作ったプラグインが全て入ってしまっていますが、nicoText
というフォルダ内が今回のプラグインです。
対応バージョン
ティラノスクリプト ver4.61 で動作確認済み
制限事項
- 2つ以上同時に領域を作ることはできません
- 100ミリ秒が最小単位です。50ミリ秒など指定しても動きません
- 一時停止機能は今のところありません
- layerのforeにしか設置できません
- backlayタグには対応していません
ライセンス
Released under the MIT license